Steam コントローラアップデート
2015年 12 月

Steam コントローラを公式にリリースしてから慌しい一月が過ぎましたが、コミュニティの皆さんのおかげで既に改良が進んでいます。本日ご紹介する新機能とともに、先月追加された大型の機能とコミュニティがこれら新機能を使っている様子をご紹介したいと思います。

ジャイロ

コミュニティでの最大の発見の一つは、トラックパッドとジャイロの組み合わせによってFPSのエイミングがとても良く機能するという事です。トラックパッドにより大きく振り向いたあとにジャイロによって精密に合わせる事により、思いのほか競技的になったとコミュニティメンバーは感じました。

傾きによるジャイロサポートは、単純にコントローラを傾けることで曲がり角での自然なリーン動作を行うのを簡単にします。

ジャイロが動作している例をいくつかご覧にいれましょう:



マウス風ジョイスティックモード

フルコントローラサポートの多くのゲームはカメラ操作にジョイスティックを想定していますが、PC ゲーマーは正当な理由でマウスを好みます。ジョイスティックカメラを再現する方法を提供しましたが、NEOGAF ユーザー mntorankusu の提案 のおかげで、今は一人称もしくは三人称ゲームをプレイ中にマウスでエイムを行っているかのように感じられる、非常に優れた方法があります。

いくつかのゲームではマウスとゲームパッドの同時入力をサポートしていません。マウス風ジョイスティックならばゲームパッドの入力のまま、マウスの精度でプレイできます。


マウスリージョン

多くの PC 向け RTS & RPG には、ミニマップ、スペルバー、インベントリスロット等といった複雑なスクリーン UI が存在します。それらを簡単に素早く操作するために、スクリーン上の範囲をトラックパッド全体に割り当てる設定方法、マウスリージョンを追加しました。

例えば、グリップボタンを押している間は左トラックパッドにミニマップが配置され、マップの至るところへ簡単にカメラを動かすことができます。

これが RPG の移動操作においてどのように使えるかこの例を見てみましょう。


タッチメニュー

いくつかのゲームにはホットキーが用意されている場合があります。これらを使う頻度が例え限られていたとしても、いざという時すぐに使えるようにタッチメニューを追加しました。設定可能なUIには最大で16のボタンがあり、一つのトラックパッドで希望のホットキーを選べます。

全てのRPG ホットキーを一つで簡単に使えるメニューに整理しましょう。

ゲームにこのメニューを追加しカスタマイズしよう!

設定の受け継ぎ

友達の家で協力プレイのあるゲームを遊びたいですか?コントローラを気軽に持ち運んで使えるようにしたかったので、友達のSteam アカウントにある協力プレイゲームを遊ぶ時でも、確実に自分のコントローラの設定も引き継げる新機能を今回提供しました。

アカウントから設定を取得するにはコントローラを登録しましょう。自分が使う間は自分だけのコントローラとなります。

* Steam ベータクライアントの次のアップデートで使用可能


ホームシアターPC

HTPC を使っている多くのユーザーがゲームをプレイする以外にも Steam コントローラでの快適な操作を求めるのは、予想できなかったことの一つです。ユーザーからはいくつもの素晴らしい提案が出され、一部の提案には答えることができました。

Steam コントローラをデスクトップで使うための設定を作成しましょう。再生/一時停止、ボリューム/トラック調整のようなキーを割り当てるのを忘れないように。

テキストを入力したいときはオンスクリーンキーボードを立ち上げてください

非 Steam ゲームのサポート

コミュニティの他の要求がSteam 以外で購入したゲームの設定を共有する機能です。お気に入りの非 Steam ゲームをライブラリに追加すると、自動的に他のユーザーが公開した設定を見つけだす機能が、次の Steam ベータクライアントで追加されます。

* Steam ベータクライアントの次のアップデートで使用可能


コントローラ HUD

コミュニティでは非常に多様なSteam コントローラの操作方法が次々と作り出され共有されているため、コントローラがどのように動作しているかをより簡単に分かるようにしたいと感じました。新しいコントローラのHUD は、今コントローラがどのような入力を生成しているかを容易に確認することができます。

これはジョイスティックやマウスの移動を疑似的に再現しているトラックパッドの複雑な操作方法を可視化するのに適しています。



Steam コントローラの製造工程

Valve から初となるハードウェアの設計を始めた当初、同様に製造も行いたいと決めました。柔軟性のあるコントローラという目標を達成するために、製造プロセスにおいても同等の柔軟性があることが重要であると感じ、オートメーション化された組立てラインを調べることにしました。この種の多くの大衆向けハードウェアはまだ製造段階に人間が関わっていることが分かりましたが、少々やり過ぎてしまい、北米最大の完全オートメーション化された組み立てラインの一つを作りました。私達の撮影班は最近その組み立てラインのムービーを編集し、ロボットが凄い理由を正確にお見せいたします。

こちらでは、コントローラが完全にロボットのみにより製造される様子を見ることができます。しかし我々もバカではないので、一応人間も配備して、ロボットが感情を抱き始めないように管理しています。