リリース予定日: 発表予定

このゲームについて

▶ 物語の背景

数百年後の未来、月が落下しようとしている。
人類のほとんどは地球を離れ、広大な宇宙の中で新しい故郷を探すことを選んだ。

しかし、あなたは違う選択をした。
あなたはこの星の終焉を、自分の目で見届けることを選んだのだ。

自分だけがこの地に残った唯一の人間だと思っていたある日、あなたは町の時計塔の前で一人の見知らぬ女性に出会う。
燃えるような赤い髪を持つその女性は、自らを「12」と名乗った。

あなたたちは、最後の瞬間まで共に過ごすことを決める。

やがて12との対話を重ねるうちに、あなたは気づく。
彼女は、時を超えた秘密を抱えている――
それはあなたに、そして私たち全てに深く関わるものだった。

▶ ゲームプレイ

『月落対談』は、選択によって物語が分岐するクリック型のビジュアルノベルです。
町の中で気になる物をクリックして断片的な情報を集め、12との会話を発展させていくことが主なプレイ要素のひとつです。

12はさまざまな問題についてあなたの意見を尋ねてきます。
あなたは自分の信念に従って答えを選ぶことができます。
ゲーム内では、六つの指標によってあなたの理念が測定され、その結果によって12のあなたへの印象が変化します。

ただし、12の信念の多くはあなたの選択によって変わることはありません。
それでも大丈夫です。12は自分と異なる考え方を受け入れることができ、いくつかの議論を交わしても二人の関係が壊れることはありません。

また、12との対話を通じて、あなたは彼女の中に潜む異質な何かを少しずつ見抜いていくことになります。
思索の時間の中で、断片的な情報をつなぎ合わせ、問いに答えることで、12の正体という謎に近づいていきます。

▶ その他

このゲームは、アート、音楽、プログラム、テキスト――すべてを私一人で短期間に制作しました。
ただ、長い間心の中で形を待っていた物語を語りたかっただけなのです。

もちろん、未熟な点は数多くあります。
私はこれまで美術・音楽・プログラミングの正式な教育を受けたことがなく、稚拙なドット絵もあるかもしれません。

本作は、私が心から敬愛する作品――『サイバーパンク2077』や『ディスコ・エリジウム』などへのオマージュを込めています。

そして、制作の過程で支えてくれたすべての友人たちに感謝します。
特に、親愛なる Selen Liu に。音楽、美術、そして「早く寝なさい」と言ってくれたその一言までもが、私にとって欠かせない支えでした。