このゲームについて

ミュージシャンBaiyon が描く世界観

ミュージシャンとして活動を始め、その後マルチメディア・アーティストとして活動してきた本作のディレクターBaiyonがたどり着いた表現としてのゲーム。それは、ゲーム・アート・サウンド・ストーリーが一体となった唯一無二の体験です。本作で描かれる「破壊なくして創造はない」という概念は、彼自身のゲームとアートに対する解釈を表現しています。 誰かの記憶や後悔、そして椅子や街灯のような日常のモノたちの小さな思いが交わり、どこかユニークで繊細なストーリーを形作っています。

「破壊なくして創造はない」という哲学的なテーマを掲げた三人称探索ゲーム。「撃つ」ことにより破壊するのではなく、「撃つ」ことで抽象化した世界を具体化し創造することができます。あなたが創造する世界の中で不思議なキャラクターやモノたちと会話しながらゆったりした時間を過ごしてください。

モノとの会話は全てSentimentsメニューで見返すことができます。

ポイントクラウド表現による大胆なビジュアルアプローチ

ゲームにあまり使われることのなかったポイントクラウド技術を使うことで、プレイヤー自身が夢の世界を創造することを可能にし、その中を自由に探索できる唯一無二の体験が生まれました。一般的な３Dゲームのビジュアルを模倣するのではなく、すべての瞬間が捉えては消えていく夢のような、儚い絵画を作り出していくようなフィーリングを生み出しています。

非線形な物語と没入感のある雰囲気

『Dreams of Another』の物語は、非線形で断片的に展開していきます。探索し、耳を傾け、観察することで、プレイヤーは他者や世界の感情や記憶を少しずつつなぎ合わせていきます。それは「語られる」物語ではなく、「感じ取る」旅です。Baiyon 自らが手がけた夢のような空気感を体験するために、ヘッドホンでのプレイをおすすめします。

プレイヤー自身が組み立てていく繊細な夢のストーリー

夢と現実の狭間で、断片的に展開するパズルのピースのような物語を組み立てていくことで、時系列すらバラバラになった夢の断片がいったい何を意味するのかが、少しずつ明らかになっていきます。この夢の世界は忙しい現実とは違い抽象的でゆっくりとした時間が流れています。パジャマの男の記憶や、モノが発する思いを通して不思議な静寂とユーモア、そして自己との対話をお楽しみください。Baiyon 自らが手がけた夢のような空気感を体験するために、サウンドを楽しめる環境でのプレイをおすすめします。