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DCS: Flaming Cliffs 3はDCS Worldで動作するFlaming Cliffsシリーズの次なる進化です。FC3はF-15C、A-10A、Su-27、Su-33、MiG-29A、MiG-29S及びSu-25を追加します。FC3の航空機は個々の機体の詳細な再現よりも幅広い範囲の機体を操作することにフォーカスしており、初めてのプレイヤーにとって比較的低い学習コストで操縦を習得できます。FC3には従来のFlaming Cliffsシリーズに多くの新しい機能や改良を加えています。FC3はDCS Worldのモジュールであり、A-10C、Black Shark 2、P-51D、Combined Arms、UH-1H Huey、及びMi-8MTV2 Magnificent Eightと互換性があります。

Flaming Cliffsシリーズの新たな特徴

• 他のDCSタイトルと互換性のあるDCS Worldモジュール
  
• F-15C, Su-27, A-10A及びSu-25にProfessional Flight Models (PFM)を導入。Su-33及びMiG-29にも新しいPFMが追加予定です！
  
• 全機体に新しい6 degrees of freedom (6DOF)コックピットを導入
  
• 全機体に新しく改良された外観モデルを導入
  
• 新しいキャンペーン及びシングルミッション
  
• 改良された空対空ミサイルのフライトダイナミクス及びセンサー
  
• HUDとその他のコックピットシステムのアップデート及び改良
  
• ミッションに兵站管理を追加するリソースマネージャー機能
  
• マップの作戦領域をジョージア東部に拡大
  
• ミッションエディター、特殊効果、新しいモデル、AI及び地形のディテール向上など、様々な領域の改善

F-15C Eagle

F-15Cは度々、世界最高の戦闘機と評価されてきました。ソ連製MiG-25 “Foxbat”の誇張された能力に対抗するために設計され、F-15Cは30年もの間合衆国の防空の主力であり続けています。原型のF-15Aに改良されたアビオニクス及び兵装を装備したF-15Cは、イスラエル、サウジアラビア、そしてアメリカ合衆国に配備され、空対空戦闘においては如何なる損失もなしに100以上の勝利を収めています。

F-15Cは視界外射程: Beyond Visual Range (BVR)戦闘を支配しています。ドッグファイトだけでなく、F-15Cは敵を発見し、明確に脅威を判別し、敵が応戦する前にAIM-120C AMRAAMミサイルで攻撃することに真価を発揮します。

F-15の汎用的なパルスドップラーレーダーシステムは、高高度飛行目標及び低高度飛行目標を、グランドクラッターに錯乱されることなく探知する事ができます。これは航空機や小型の高速飛行目標を、視界外射程から近距離、そして樹木の高さ程度の高度までを探知し追跡する事が可能です。レーダーは効果的な兵器運用のために目標情報を中央コンピュータに送ります。距離を詰めたドッグファイトでは、レーダーは敵航空機を自動的に捕捉し、その情報がヘッドアップディスプレイ(HUD)に表示されます。

A-10A Thunderbolt II

冷戦時代にソ連の大規模な機甲戦力に対抗するために近接航空支援: Close Air Support (CAS)プラットフォームとして設計された”Hog”は、重装甲を持ち非常に強力なGAU-8A 30mm対装甲機関砲を含む素晴らしい武装を搭載可能です。A-10を退役させる試みが1980年代後半に活発化したものの、1991年の湾岸戦争での傑出した活躍により断念されました。

A-10は低空を飛行し、地形によってその存在を敵のSAMから隠す事を意図して開発されました。しかし、低空を飛ぶという事はAAAの交戦ゾーンの中心に航空機を晒してしまいます。それゆえに、この航空機にはパイロットを囲む”チタン製のバスタブ”と呼ばれる部分を含む、重装甲が施されています。SAMの脅威がある程度軽減されれば、通常A-10は中高度を飛行し、AAAの射程外から安全にミッションを遂行します。

亜音速機であるA-10は自衛用のためにAIM-9 Sidewinderを搭載可能ですが、ドッグファイトは避けるべきです。素晴らしい対地空対地兵装を搭載できますが、空対空専用機との戦闘を持続する推力はありません。敵戦闘機と対峙する場合、HogのパイロットはA-10の素晴らしい旋回能力を使い攻撃相手に機首を（そして恐るべき30mm機関砲を）向けます。攻撃相手がオーバーシュートしたら、相手が再度攻撃を仕掛けて来るまでアンロード加速して距離を取り、再び最大率旋回を行って敵に機首を向けます。

Su-27 and Su-33 Flanker

Su-27 Flanker Bとその派生型は、世界で最も素晴らしく高性能な戦闘機として、誇らし気に喧伝されているF-15Cを撃退するために設計されました。冷戦の減退期に開発されたFlankerの命運は、平坦なものではありませんでした。初期の設計では深刻な問題に悩まされました。そしてソビエト連邦の崩壊によって開発が遅れ、世界最高の戦闘機であることを証明する機会さえ断たれてしまいました。

Su-27は空対空戦闘に最適化されており、対地上用ではありません。R-27 (AA-10) Alamoシリーズのミサイルを装備したFlankerは、素晴らしい視界外射程(BVR)戦闘能力を備えています。一方、ヘルメット搭載型照準装置及び高いオフボアサイト能力を持つR-73 (AA-11) Archer熱探知型ミサイルを装備し、Su-27自体の大推力と維持旋回能力を組み合わせることで、強力な近接戦闘能力も持ちます。高AoA(迎角)機動はパイロットが兵器の照準を合わせる際に役立ちます。そして、その非常に大きな機内燃料搭載量は、他の戦闘機ならガス欠になってしまう様な状況でも十分に戦闘状態を維持することが可能です。10発もの空対空ミサイルを搭載可能という、素晴らしい”パンチ力”を持っています。
中傷者たちはSu-27のアビオニクスやコックピットレイアウト、複数目標に対する限定的な追跡/交戦能力、地上要撃管制: Ground Control Intercept (GCI)への依存度の高さ、そしてパイロットのワークロードの高さなどを引き合いに出し批判します。しかし、パッシブ型電子光学システム: Electro-Optical System (EOS)は(目標に警戒されてしまう)レーダ照射を行うことなく目標を探知し交戦することが可能です。(テールスライドや有名な”コブラ”といった)高AoA機動が実際の戦闘技術として有効なのか、あるいは単なる航空ショーのスタント飛行でしかないのかは議論が続いています。

元々はSu-27Kと命名された、Su-27のいとことも言えるこの航空機は、ソ連の航空母艦から運用可能な様に特化して設計されました。離陸及び着陸性能向上のためにカナードを装備し、1985年に最初のSu-27Kが初飛行を行いました。高AoA(迎角)着艦時に接触リスクを軽減するためにテールコーンが短縮されましたが、同時に(チャフ及びフレアディスペンサーを含む)防御的対抗装置の搭載スペースも縮小されています。Su-33はSu-27と同じレーダーを搭載し、ほとんどの部分で同じコックピットも持っています。Su-33もSu-27も空対地レーダーモードは搭載していません。

Su-25 Frogfoot

Su-25 FrogfootはアメリカのA-10Aと外見上の類似性はありませんが、近接航空支援:Close Air Support (CAS)・地上攻撃という非常に似通った運用思想のために設計されました。Su-25は戦闘地域前線(FEBA)近辺の非常に粗く”未整備”状態の滑走路から運用でき、工具付き装備、スペアパーツ、補助電源、手動燃料補給用ポンプ及びその他の”自律配備・展開”を可能にする補給品を搭載することができます。さらに対人、滑走路無力化、及び対戦車といった多種多様な任務のための兵器を搭載可能です。

強化防護コックピット及び装甲化キャノピーが、低空での目標との交戦時にパイロットを対空火器(AAA)や小火器から保護します。Su-25は目標を追い詰め、ポップアップし、兵器を発射し、再び地形の背後に急降下します。Su-25は恐らく東側の装備の中では最も強力な対地攻撃機でしょう。

Su-25はしかしながら、ドッグファイトのために設計されたわけではありません。パトロール中の敵戦闘機に対する主要な防御方法は、単純に敵を回避することです。交戦状態になった場合は、Su-25は敵戦闘機の交戦能力を阻害する様に超低空を飛行します。地形を活用しつつ、パイロットは向かってくる脅威に対し機首を向けるか、機会があれば距離をとり戦闘から離脱すべきです。

MiG-29A and MiG-29S Fulcrum

西側の評論家たちはたびたび、不正確にも、Su-27とMiG-29は同一の設計プログラムを元に生まれたアメリカ海軍のF/A-18のコピーに過ぎない、と結論付けます。確かに、MiG-29はSu-27よりも相当小型であるにも関わらず、非常に似通った外観をしており、この二機の航空機をすぐに区別できない評論家もいます。これはSu-27とMiG-29の両方の設計チームが共通の研究データから共通の設計思想における結論を導き出したためと伝えられています。MiG-29はSu-27よりも多くの国々に輸出され、旧ワルシャワ条約機構加盟国の空軍に配備され、その内のいくつかの国々は(ソ連製MiG-29を保有したまま)NATOに加盟しました。
MiG-29は本来そのほとんどのアビオニクス(レーダー、電子工学システム(EOS)、及びヘルメット搭載型照準装置含む)がSu-27と共用ですが、要撃機としてではなく、短距離戦闘機として設計されました。EOSはFulcrumに自機の位置を晒してしまうレーダー派信号を出すことなく目標を探知、追跡、及び交戦する能力を与えています。より小型のため、Su-27ほどのミサイルを搭載することはできませんが、その高AoA(迎角)機動性と組み合わされるR-73 (AA-11) Archer高オフボアサイト・熱源探知型ミサイル及びヘルメット搭載型照準装置は、MiG-29を強力なドッグファイト機にしています。低速飛行による旋回戦闘がMiG-29の得意とする領域であり、低速でもがいているターゲットに対し高AoA能力を活かして照準を定めることができます。新型のMiG-29Sには、機内搭載型の電子妨害装置、より多くの搭載燃料、そしてR-77 (AA-12) Adder中距離空対空ミサイルの搭載能力が追加されています。

Su-27の場合と同様に、評論家たちは貧弱なアビオニクスや粗末なコックピットデザインをMiG-29の弱点として引き合いに出します。しかしながら、後続のMiG-29S (Fulcrum C)では、より優れた防御的対抗装置や燃料搭載量の増加を含む多くの改良が取り入れられました。報告ではMiG-29には相当量のメンテナンスが、特にエンジンに対して必要であると言われています。ドイツ軍のMiG-29(再統一前の旧東ドイツから引き継いだもの)のエンジンには、エンジン寿命を延ばすために”意図的に性能を下げる調整”すら行われました。スペアパーツの確保は旧ワルシャワ条約機構加盟国にとって懸念事項の１つであり続けています。

DCS Worldのロシア軍はMiG-29A及びMiG-29Sを使用しますが、ドイツ軍ではMiG-29Aのみ運用可能です。