人気格闘漫画「刃牙」シリーズを原作とした『パンチアウト』風の2Dバトルアクション。キャラクターごとに攻撃パターンやクセがあり、上手く原作再現されていたように感じ「持ち味イカしやがったなぁ……」とニッコリ。「刃牙」を知らなくても『パンチアウト』風ゲームとして十分に楽しめる出来ではあるが、少なめのボリュームに対してお高めの価格なのでちょっと薦めにくい。しかし「刃牙」ファンの方なら間違いなく楽しめる。

自分を古墳だと思い込んでいる男の子・こふんくんが、自分の中に入ってくれる死体を探す王道ジュブナイルアドベンチャー。こふんくんやハニワくんなどキャラクターの“子ども感”がしっかり描写されており、懐かしい気持ちになった。ちょっと不思議な日常を体験したい方におすすめの一本。

長き眠りから目覚めたヴァンパイアとなり、現代の米国シアトルでヴァンパイア同士の勢力争い、未解決事件の捜査に関わっていくアクションRPG。ストーリーテリング重視の展開、そして開発元が意識した暗く、不穏なネオ・ノワール調の風景とBGM。これらがピタリとハマるユーザーにはたまらないが、評価がキッパリ割れそうなタイトル。

前作と世界観こそ共有しているがストーリー的な繋がりは殆どなく、前作を未プレイでも楽しめる。ストーリーの完成度が高く、サイドクエストを含むボリュームも十分で物語や設定を重視するSFファンには強くおすすめ。戦闘やアクション重視のゲームを好むプレイヤーには合わない部分もあるが、魅力的なロケーション、個性的なキャラクター、そして先の読めない物語展開が見事に噛み合い、最後まで惹きつけられる内容となっている。

実に13年ぶりとなる新作『ニンジャガ』。高難度作品としての威厳を保ちながらも、初心者目線で十分な面白さを体験できる良作。ストレスポイントが全くないとは言わないが、それも本作、ひいてはアクションゲームらしさの一部と言えるものとも捉えられる。初心者にとってもやりこむほどに上達を実感し、爽快感を増す「ハイスピードなするめゲー」。

多くのユーザーが望んでいた『BF』が帰ってきたことは素直に喜ばしい。建物の大規模な破壊要素や銃撃戦での細かな操作性といった要素が目玉となっているが、良くも悪くも『BF』の域を出ることはなく、現状では革新的な目新しさを感じられるほどのものではない。とはいえ、グラフィックやサウンドなどはクオリティも非常に高く、シングルプレイキャンペーンでもマルチプレイでも没入感のあるゲームプレイが楽しめる。

ギリシャ神話をテーマにしたクォータービューのローグライトアクションゲーム続編。アクション、アート、キャラクターや成長要素などさまざまな面で隙のないゲームに仕上がっている。新たなアクション“魔陣”や“Ω技”は前作以上に戦術の幅を広げており、それらを存分に試せるチャレンジングな追加マップの存在も嬉しい。

『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズから影響を受けたオープンワールドサバイバルクラフト。流行りの要素の組み合わせであり、伝説的な作品のオマージュでもあるという一見志の低い試みかと思いきや、かなり高いレベルでのマッシュアップだった。これだけのゲームをベラルーシの19歳が作ったというのだから驚き。ロードマップでは新モンスターやエンディングの追加なども予定されているようなので、今後に期待大。

キャラクターの動きを記録し、任意の場所で再生するギミックを用いたパズルゲーム。「正解さえ引ければ何でもいい」という点が素晴らしい。グラフィックもレトロ調で可愛らしく、チップチューンのサウンドもキュート。メニュー画面のBGMが本編より大きく、主張が激しいのが気になったが、他に気になる点は一切なくとても秀逸なパズルゲーム。

ローグライトな美少女アクション。完成度の高さは感じられたので、あとはこのジャンルやシステムを好むかどうか、それが分水嶺と言える。つまり、惹かれたら買って良し！　ご自身の直感に従って、令和7年の美少女アクションを体感してほしい。ただ、時代的な問題もあり直接的なセクシー描写はさほど無いので、過度なセクシー描写を期待する人には向いていない。